イノシシ対策を考える

野生のイノシシ
農村の農作物を食い荒らすというイノシシの被害は相当なものです。おまけにせっかく育てた農作物をイノシシに食い荒らされた際には、経済的な被害も尋常ではありません。このままでは、農家の方々の農業離れが益々進行してしまう恐れさえあります。ここでは、こうした農村におけるイノシシによる被害などについて、イノシシの生態なども含めて詳しくご紹介いたします。

イノシシの特徴・生態

警戒心が強く臆病な性格

イノシシは、一見獰猛で恐ろしいイメージがありますが、実際のところは非常に警戒心が強く臆病な性格だといいます。そのため、山で万が一イノシシに遭遇しても威嚇をしたり刺激さえしなければ、襲われる心配もないといわれています。ちなみにイノシシに出くわしたら、ゆっくりと後ずさりをするのだといいます。
イノシシ自体は、全世界に生息をしていますが、日本にはニホンイノシシとリュウキュウイノシシの2種類しかいません。また今のところ、ニホンイノシシは西日本に集中して生息しており、リュウキュウイノシシは沖縄諸島に集中して生息しています。ただし近年では、関東以北にもニホンイノシシがポツポツと出没するようにもなってきています。

イノシシの食べ物

イノシシの食性は雑食性のためにミミズやトカゲなど何でも食べますが、とりわけドングリや木の実・タケノコなど植物性の物は好んで食べる習性があります。そのため、農作物などがイノシシに食い荒らされるという被害が多発しています。
また、イノシシは昼行性の生き物なのですが、近年では人間を避けるために昼夜関係なく行動するようにもなってきています。そしてイノシシの出産ですが、基本的に年に1回で1度の出産で4〜5匹程度の子供を産むといわれています。その代り、イノシシの寿命は10年にも満たないといいます。

イノシシがもたらす被害

イノシシの被害総額62億円

農林水産省の調べによると、平成24年の鳥獣被害総額は230億円にも上るといわれています。またその内シカが82億円・イノシシが62億円・サルが15億円であるといわれています。要するにシカとイノシシ・サルによる農作物の被害だけで、全鳥獣の半数以上の被害総額になってしまいます。
それだけシカとイノシシの絶対数が多いということも分かります。そうした統計データーから察するに、農家の方々の経済的な打撃は相当なものに違いありません。おまけに、せっかく育てた農作物を食い荒らされた際の精神的な打撃も相当でしょうね。
そういう意味では、イノシシ対策を今度推し進めていかないと農家の生計が成り立たなくなってしまいます。

農村の過疎化と高齢化問題

年々、イノシシによる被害やイノシシの絶対数が増えているといわれています。それはどうしてなのかと申しますと、若い世代の人がどんどんと街に出てしまい、農村の過疎化や高齢化が進行しているのが一番の原因となっています。
またイノシシなどの害獣を捕獲するハンター自体も減少傾向にあるため、捕獲数が年々減少しているといいます。さらには、放置された山が増えるにつれて、エサを求めて人里までイノシシなどの害獣が活動の場を移しているともいわれています。

イノシシ対策3つのポイント

ポイント1

イノシシ対策としてまずは田畑などに簡単に侵入されないようにすることが大切です。そのためには、田畑を柵で囲うというのが一番です。またイノシシに侵入されないような柵には、電気柵が一番有効であるといいます。その次にはネット柵が挙げられます。その他にも、金網タイプの柵も有効な手段であるといえます。

ポイント2

イノシシが田畑や集落にやってくる理由には、農作物が手軽に食べられるというだけではありません。残飯が勝手口に置いてあったり、寒さ避けの住処が確保できるといった点もイノシシを引き寄せる大きな原因となっています。そのため、収穫が終わった野菜や果物はひとつ残らず田畑から取り除くなどの対策も必要です。

ポイント3

イノシシ対策には、単に柵で囲うだけでなくワナで捕獲するということも大切です。例えば、箱ワナはイノシシにはとても有効なワナです。またイノシシの足を捕まえてしまうくくりワナも非常に有効です。ただし、自分で作ったようなワナは簡単に壊されてしまいます。そのため市販の丈夫なワナを仕掛けるのが望ましいといえます。

まとめ

農村の高齢化や過疎化が今後益々進行していくと、それに反比例してイノシシなどの害獣が増える傾向にあるというのは深刻な問題といえるでしょうね。何とか対策を打ってもらいたいものですね。
その他、ネズミ駆除についての記事もあります。詳しくはこちらへ→ネズミ駆除の体験〜スーパーラットとの戦い〜